ボート選びのポイント|防災備蓄に最適なタイプとは?

災害時の避難や救助活動に備えて、ボートを防災備蓄品として準備する企業や自治体が増えています。しかし、ボートにはさまざまな種類があり、用途や保管環境に応じた選定が重要です。
本コラムでは、FRPボート・アルミボート・ゴムボートの3タイプの特徴と使い分けのポイントを解説します。さらに、株式会社エイジスが現場で培った管理ノウハウもご紹介します。
目次
1.FRPボート(繊維強化プラスチック製)|耐久性と安定性に優れた定番タイプ
FRPボートは、災害対応において長期的な使用が求められる場面に適しています。避難所や救助拠点など、頻繁な運用が想定される場所での活用におすすめです。
- 耐久性:腐食に強く、屋外での保管や使用にも耐えるため、長期間利用が可能です。
- 安定性:波や風の影響を受けにくく、多人数の乗船でも安定性を維持します。
- 保管 :大型のため、拠点倉庫など広い保管スペースが必要です。
2アルミボート|軽量で迅速な展開が可能
アルミボートは軽量で取り扱いやすく、緊急時の迅速な対応が求められる場面に適しています。移動や展開のしやすさが大きなメリットです。
- 耐久性:錆びにくい素材ですが、塩水環境では防錆処理が必要です。
- 軽量性:少人数でも運搬可能で、移動や現場での展開が容易です。
- 保管 :FRPボートほどのスペースは不要ですが、湿気対策が必要です。
3.ゴムボート(折り畳み式)|省スペースで短期利用に最適
ゴムボートは折り畳み可能で、限られたスペースでも保管しやすく、短期的な使用に向いています。車両への積載や持ち運びにも便利です。
- 耐久性:耐久性は他のボートより劣るため、長期保管には室内保管が推奨されます。
- 携帯性:コンパクトに折り畳めるため、車両での運搬や現場での展開がスムーズです。
- 保管 :収納時のサイズが小さく、狭い場所でも保管可能です。
4.ボート管理の重要なポイント
どのタイプのボートも、付属品の管理が不十分だと、いざというときに使用できないリスクがあります。以下のポイントを押さえて、確実な運用を目指しましょう。
- 付属品の管理:オールやポンプなどの付属品は、ボートの近くに保管し、名称を明記するか、レイアウト図に記載しておくと安心です。
- 保管場所の工夫:水害リスクを避けるため、ボートは原則として建物の3階以上に保管することが望ましいです。
5.まとめ
ボート種別 | メリット | 注意点 |
FRPボート | 長期耐久/安定 | 保管面積が大きい |
アルミボート | 軽量/展開容易 | 防錆・湿気対策が必要 |
ゴムボート | 携帯・省スペース | 室内保管で耐久維持 |
株式会社エイジスでは、現場での豊富な経験をもとに、災害備蓄品の効果的な管理方法をご提案しています。
防災対策の一環として、ぜひご活用ください。
作成:株式会社エイジス