防災備蓄品の点検方法と頻度

防災備蓄品の点検は、いざという時に命を守るための重要な業務です。
エイジスでは、自治体向けに「発電機」「LEDランタン」「投光器」「カセットガスボンベ」などの防災備蓄品を対象とした点検サービスを提供しています。
本記事では、各備品の点検方法と、定期点検の重要性についてご紹介します。
1.発電機の点検|災害時に確実に使えるための準備
災害時の電力供給手段として、発電機は非常に重要な備品です。
発電機には「ガスタイプ」と「ガソリンタイプ」の2種類があり、それぞれ燃料の種類や使用環境に応じて選ばれます。
停電時や避難所での電力供給、医療機器の稼働など、命に関わる場面でも活躍するため、日頃からの点検が不可欠です。
点検項目は以下の通りです。
1.エンジンの始動確認
発電機が緊急時にすぐ使用できるよう、エンジンが正常に始動するかを確認します。始動不良は、燃料の劣化や内部部品の摩耗が原因となることがあるため、定期的なチェックが重要です。
2.出力の確認
発電機が安定した電力を供給できるかを、実際に電気機器を接続して確認します。電圧の不安定さは機器の故障につながるため、実用的なテストが欠かせません。
2.LEDランタンの点検|停電時の光源を確実に確保するために
LEDランタンは、停電時や夜間の避難活動において、安全確保のための重要な光源です。
乾電池式や充電式など種類はさまざまですが、いずれも「点灯するかどうか」が最も重要な確認ポイントです。
点検項目は以下の通りです。
1.点灯確認
電池を入れてライトが正常に点灯するかを確認します。LEDの寿命は長いですが、接触不良や電池の液漏れなどで点灯しない場合があります。
2.外観チェック
落下や衝撃による損傷がないか、外観を確認します。レンズの割れやボディのひび割れは、使用時の安全性に影響するため、細かい部分まで点検します。
3.投光器の点検|広範囲を照らす照明の安全性を確保
投光器は、屋外での作業や避難所での照明など、広範囲を明るく照らすために使用されます。高出力の光を発するため、電源系統の安全性が特に重要です。
点検項目は以下の通りです。
1.電源コードやプラグの確認
コードやプラグに断線や焦げ跡がないかを確認します。損傷がある場合は感電や火災のリスクがあるため、即時交換が必要です。
2.点灯確認
ライトが正常に点灯するかを確認します。点灯しない場合は、電球の寿命や内部回路の不具合が考えられます。
4.カセットガスボンベの点検|調理・発電に使えるガスの安全管理
カセットガスボンベは、災害時の調理や発電機の燃料として使用されます。長期保管によって劣化することがあるため、定期的な点検が必要です。
点検項目は以下の通りです。
1.錆の確認
特に底部に錆が発生していないかを確認します。錆が進行するとガス漏れの原因となるため、エイジス基準で使用不可と判断した場合は、交換を提案しています。
5.定期的な点検の重要性|1年に1回の確認で安心を
防災備品は、使う機会が少ないからこそ、いざという時に確実に使える状態であることが求められるため、点検の頻度は1年に1回を推奨します。
エイジスは発電機やランタンなどの動作確認からカセットガスボンベの錆確認まで、確実な点検をサポートいたします。点検が必要な際は、ぜひご相談ください。
作成:株式会社エイジス