休館せずに蔵書点検を実施し、利用者サービスと業務効率化を両立
蔵書点検データを活かした新たな蔵書管理を実現

目次
亜細亜大学図書館の概要
蔵書数は67万冊です。約7500人の利用者のうち、毎月1~2割程度が利用しています。
近年は図書館の大規模リニューアルにより、多様な学習スタイルへの対応を図るとともに、電子資料の活用やDX推進にも積極的に取り組んでいます。
導入背景
―導入のきっかけや決め手を教えてください。
図書館総合展でエイジスを知り、他大学さんも蔵書点検委託を導入されているというお話を伺ったのがきっかけでした。
本学の場合、地下書庫の電動式集密書架の蔵書点検を委託しております。
書架の高さが3メートルほどあり、1面9列の書架が続くため、通常の閉館期間(3日程度)で蔵書点検を行うのは作業スケジュール的にも非常に困難な状況でした。エイジスに委託することで、限られた期間でも効率的かつ確実に蔵書点検を行えるのではないかと思い、ご相談させていただきました。
―導入前は職員の皆様で実施をされていたのでしょうか。
エイジスへお願いするまでは、専任職員が中心となり、業務委託先のスタッフと臨時職員の協力を得ながら内製で行う方法を検討しておりました。
過去には男性職員もそれなりの人数がいたのですが、近年大学職員だけでなく業務委託先のスタッフも女性の割合が多くなり、特に最上段の書架に配架されている資料の移動や出し入れが困難な状況でした。

導入効果
業務委託をすることで、閉館することなく蔵書点検を実施でき、利用者サービスを継続できるという点を大きなメリットとして感じています。
また、蔵書点検のデータを読み取った順番でいただけることで、点検時点の図書の位置情報が正確にわかるのが非常にありがたいです。
特に地下書庫は多くの本が集密しており、請求記号が誤って配架されてしまっている図書等を探すのが非常に難しいのですが、いただいたデータをもとに効率よく探すことができるようになりました。
蔵書点検データは、点検時の配架状態を可視化しているので、その後の継続的な所在管理にも大きく役立っていると感じます。
現状の課題や悩みについて
―図書館運営における課題や悩みはございますか。
近年、図書館業界ではデジタルライブラリーの推進や電子リソースの管理など、DX推進への対応が重要な課題となっています。
大学図書館では、紙媒体の図書や雑誌に加え、電子書籍や電子ジャーナル、オンラインデータベースなど、様々な電子リソースの活用が進んでいます。
また、研究成果を広く公開するオープンアクセスへの対応も求められており、利用者が必要な情報へ迅速にアクセスできる環境整備と対応可能な人材の確保が重要な課題となっています。
委託を検討している他図書館様へメッセージ
蔵書点検を外部委託することで、休館することなく短期間で点検を完了できる点は大きなメリットです。
利用者サービスへの影響を最小限に抑えながら、効率的に蔵書点検を実施できます。
今後の期待
蔵書点検委託に加え、エイジスが蓄積してきたノウハウを活かした提案に期待しています。
例えば、書架配置やラベル管理の見直しなど、点検効率や蔵書管理の向上につながる改善提案です。
また、エイジスの蔵書点検は学内の管理データと照合して点検を行うサービスですが、今後は外部データベースとの照合や点検データの分析活用も可能になることで、資材管理の効率化、さらには蔵書構成の最適化など、図書館運営全体を支援するサービスへと発展していくことを期待しています。